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サバイバル地図判読で、藪の中を突き進むの巻き 狩猟ビジネス学校

本日は、月1回の狩猟ビジネス学校にてサバイバル地図判読なるフィールドワークを体験してきましたので、その報告となります。

そもそも「サバイバル地図判読」とは何ぞや?という所ですが・・・

山林などで、自分の現在地点や目標地点までに行く為に、紙の地図とコンパスを使いこなす技術のことです。

実際、今回、そのサバイバル地図判読の技術を身につける為に、実践のフィールドワークがあり、山林を歩いた様子がこんな感じです。

普通に道というより、獣道を突き進んでます笑

こんな藪の中で、地図もない、コンパスもない状態で、適当に移動したら確実に遭難しそうです。なぜなら、山林でのgoogle mapはほとんど機能しないからです。

全く機能しない訳ではないが、山林で一番重要な高低差が表示されないので・・・電波が通れば、現在地点だけはわかるかもしれませんね。

しかし、高低差を把握できないと、進んだ先が、急な谷間を認識できず、非常に危険な状態になってしまいます。

という事で、本日はそんな森林や山などで確実に目標到達点までいけるように、遭難しないようにサバイバル地図判読の技術を身につけます。

ちなみに、これはあくまでも狩猟の時に活用する為ですので、あしからず笑

という事で、今回、サバイバル地図判読を教えてくださる方は、元自衛隊のレンジャー部隊に18年在籍されていた方からご指導いただきます。

いやはや、かなり本格的です。

使うのは、2万5000分の1の縮尺の地図と専用のコンパスを見ながら、自分の現在地点から、どのルートを辿って目標点に辿り付くかを身に着けていきます。

本日の持ち物の中に、コンパスとあったのですが、普通に小学校の理科実験で使っていたコンパスしかイメージ出来なかった自分は恥ずかしいです(汗)なお、スマートフォンのアプリのコンパスも、この地図判読では役立たずです。

ただ、このコンパスも自衛隊で軍隊が使うものだと、方位は普通は360度で区切られていると思いますが、射撃を行うレベルで考えると、もっと細かく合わせる必要があり、方位360度をさらに細分化して6400目盛りになるそうです。

なんでも射撃での誤差は非常に大きな物となるためだとか・・・。

こんな感じで地図を見ながら、本日、向かう目標地点のルートを設定していきます。それにしても、冷静に本格的です(汗)

実際に、この目標地点に対して、どちらの方角に進むか、コンパスで計算して、方角が決まったら、参加者全員で一斉にそちらの方を向いてください。

というワークを何度もやりましたが、結構、逆を向いている人とか、違う方向を目指す人もいて、実習といえども、普通に山林でそれをやったら、遭難レベルなので恐ろしいですね。

さて、そんな感じで練習もある程度こなして、実際に山林に入り、藪の中を突き進み、地図とコンパスを見ながら、野山を歩くというフィールドワークとなりました。

まずは、足元をがっちりガムテープで固めます。これは、山ヒルと、マダニの侵入を防ぐためです。

さて、いざ出陣!という事で、総勢20人程度で、ぞろぞろと山に入っていきます。

竹林を進みながら、ときどき地面が深くえぐられている箇所を避けながら進みます。

なぜ、地面がえぐられているのか?というと、イノシシが土を掘り起こして筍を食べた痕跡なんですが、至る所にそんな穴があります(滝汗)

地図とコンパスを片手に、どんどん進みます。

地図で設定したルートに合わせて、コンパスを当てて、向かう方向を確認しながら、藪の中を進みます。

こんな藪の中をガサガサ進むこと、1時間くらいで、ようやく目標地点に到達しました。ふぅ、ようやくという感じです。

この藪の中に生えている木々を観ていると、至る所に、イノシシが体をこすり付けた痕跡がたくさんあります。

なぜ、木に体を擦り付けるのか不明ですが、泥浴びして、イノシシ的に入浴した後に、マーキングの為なのか、体についた泥を落とす為なのか、木の根元あたりに体を擦り付けるのです。

狩猟するハンターにとっては、イノシシがここに来ている目印になるのではありますが、この藪の中でも相当数の、イノシシが木々に擦り付けた後が残ってました。

今回の集合場所の公民館から、5分、10分山林に入った藪でも沢山のイノシシの痕跡があり、想像以上にイノシシが多いのだなぁと、思うのでした。

こんな感じで、大体2時間くらいでサバイバル地図判読の授業は終わり、お昼タイムとなりました。

本日は、イノシシ肉のつけ汁うどんでございました笑

獣くささもなく美味しくいただきました!

そして、午後は、奈良県で狩猟ビジネスで活躍されている方のビジネス思考のお話と、隣町の千葉県市原市における有害駆除対策の取り組みと現状のお話を伺いました。

千葉県市原市といえば、約30万人近い住民がいる町ではありますが、そんな町でさえも、年々とイノシシなどの有害獣が広がりつつあるようです。

赤の部分がイノシシの生息区域の拡大状況で、平成22年→平成29年で、着実に広がりつつあります。

そして、びっくりなのが有害駆除対応できる狩猟者の増減状況です。

本当にこんな感じで激減しております。。。

この理由は、狩猟者の平均年齢が70歳くらいという所からも大きな理由がある気がしますが、それだけでもなさそうですね。

という事で、改めて有害駆除対策への次世代の担い手の確保が急務である事を、確認した次第です。

以上で無事に、今回の狩猟ビジネス学校も終わりましたが、最後に、第2回のイノシシの解体実演の時に預からせていただいた、イノシシのなめし革を観ていただいたところ、参加者メンバーの皆様から大反響をいただきました。

皆さん、自分が解体したイノシシが、どんな革になったのか興味深かったのだと思います。

この革を革製品にしながら、今後の利活用を探っていきたいと思います。

以上、本日はサバイバル地図判読で、藪の中を突き進むの巻き 狩猟ビジネス学校というお話でした。

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